その日は、何の前触れもなくやってきた。
忘れもしない。それは2008年、小学3年生の5月のとある夜のことでした。
その翌日が自転車を持って登校するという実にイレギュラーな日だったこともあって、鮮明に記憶に残っています。(私の小学校は当時、学校に警察の方を呼んで自転車を安全に乗るための教室を開いていました)
自転車の準備を終え、そわそわしながら夕飯を待っているとき、ふと目をやったテレビの中に今まで目にしたことのない不思議な空間が広がっていました。
何か光っている。なにやら、自分より年上そうなお兄さんたちが歌っている。え、でも、バレーボールのコート?
当時まだ8歳だった私には情報が多すぎました。笑
バレーボールのコートが、見たことのない青い光で照らされているのです。笑
何だこれは。
でも、そんな私も8歳なりに、だんだんと状況を理解していきました。
これは自分が知っている音楽じゃない、普通の歌じゃないということがまずわかりました。
その当時の私が知っていた音楽といえば、弟と観ていた「おかあさんといっしょ」の歌や、かろうじて小学校で習う「茶摘みの歌」程度でした。(渋っ)
それと、なぜか怖かったのも覚えています。知らないものが迫ってくる感覚。見たいけど見ちゃいけないサンタさんみたいな。でも、目が離せませんでした。取り憑かれたように画面を見つめていました。
そして、その未知の恐怖は間もなく衝動的なときめきへと変わりました。笑
年上の兄弟が居ない私にとって、初めて見たかっこいいお兄さんたちに、憧れと好きの間のような淡い気持ちを人生で初めて感じたんだと思います。
あの何ともいえない浮遊感。
うまくいえないけど「なんか見ちゃう。」「いいな。」ぐらいだったと思うのですが、
突然、そんなお兄さんたちに一度に10人も出会ったので、数の暴力を食らいました。笑
そうです。もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、そのお兄さんたちの正体とは、まだデビューして間もないHey!Say!JUMPだったのです。
当時、TBSとフジテレビで放送されていたバレーボール中継のスペシャルサポーターを務めていた彼らが、試合の合間に、イメージソングとなっていた「Dreams come true」を歌っている場面でした。(調べたら、この日の放送は北京オリンピックの最終予選だったことが判明)
これが私のジャニーズとの、人生で初めてのアイドルとの出会いです。
次回、9歳になった私はついに「有岡くんになりたい。」と思い始めます。
続く